核兵器禁止条約「発効」の確定おめでとうございます

2020年10月25日
神奈川県生活協同組合連合会
代表理事会長　　當具　伸一

2017年7月7日に国連で122か国の賛成で採択された核兵器禁止条約は、10月24日、批准書や受託所を国連に寄託した国・地域が発効に必要な50に達しました。条約は批准国が50に達してから90日後の来年1月22日に発効します。これにより、核兵器の使用や、保有についても初めて違法化する国際条約になります。

核兵器廃絶は人類の願いです。「二度と核兵器を使わせてはならない」とする被爆者の呼びかけに心より賛同する神奈川の生協は、2016年9月23日にヒバクシャ国際署名キックオフ集会を行って以来、取り組みを広げ、つながりを作ってきました。

まずは、核兵器禁止条約の批准50到達を、被爆者の皆さまと喜びたいと思います。

しかし、この条約には世界の核兵器の9割を保有する核保有国や核保有同盟国に効力は及ばないため、批准国をいかに増やしていくかが課題であり、唯一の戦争被爆国である日本政府が、早期に条約締結することを強く望みます。
そのためには引き続き被爆者の皆さまと共に核兵器廃絶に向けた取り組みをすすめ、世論を高めていくことが大切です。

いつの時代も、不可能を可能にしてきたのは諦めなかった人々でした。今は核兵器廃絶が実現可能となる時代です。神奈川の生協は神奈川県原爆被災者の会の皆さまと思いを一つにして、これからも共に核兵器のない世界を求めてまいりましょう。