新年のご挨拶

2021年01月01日

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は格別のご厚誼にあずかり、心より御礼申し上げます。

神奈川県生協連は、昨年12月に70周年を迎えることができました。県生協連と会員生協の70年のあゆみは、「平和とよりよいくらしのために」のスローガンのもと、その時々の県民のくらしと地域の課題に、協同の力で取り組んできた歴史でした。これまで支え導いてくださいました皆さまに改めまして厚く御礼申し上げます。

さて、新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、私たちのくらしを一変させました。雇用、所得環境は厳しさを増し、貧困・格差の拡大や社会的孤立・分断の進行が懸念される中で、地域の中ではフードバンクの取り組みが大きく広がったほか、生活に困窮する家庭や医療現場への食糧や物資の提供、募金や助成を通じた支援など、様々な活動が広がりました。地域に根差した助けあいの組織としての生協・協同組合が果たすべき役割はますます重要となっています。

平和の課題でも大きな変化が生まれています。2017年に国連で122か国の賛成で採択された核兵器禁止条約が、今年の1月22日に発効します。核兵器廃絶は人類の願いです。「二度と核兵器を使わせてはならない」とする被爆者の呼びかけに賛同する神奈川の生協は、2016年9月23日にヒバクシャ国際署名キックオフ集会を行って以来、取り組みを広げ、つながりを作ってきました。引き続きさまざまな諸団体と幅広く連携しながら、戦争や被爆の実相、平和と核兵器廃絶への願いの継承に取り組み、歩みを進めていきたいと考えています。

本年も生協の基本である日常的な事業活動をさらに発展させることとあわせて「いつまでも安心してくらせる地域社会」「人間らしいくらしの創造と持続可能な社会」の実現に向けて、組合員のくらしに寄り添い、地域社会からの信頼にお応えできるように、より一層の努力をしてまいります。

この1年が皆さまにとって実り多き年になりますようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

2021年1月

神奈川県生活協同組合連合会

代表理事会長 當具伸一