新年のご挨拶(日本生協連 日本医療福祉生協連)
日本生活協同組合連合会
代表理事会長 本田 英一
日ごろより生協の事業・活動にご理解、ご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
2020年も全国の生協では、地方自治体や諸団体と連携しながら、くらしを支え合い社会のつながりを紡ぎだす取り組みを推進してきました。
この数年で大きく広がったフードバンク・フードドライブや子ども食堂に加えて、コロナ禍で生活に困窮する家庭やひっ迫する医療現場への食料・物資提供・募金・助成を通じた支援、大学生協や医療生協への支援など、様々な活動が広がりました。
核兵器廃絶を願う「ヒバクシャ国際署名」は、集まった286万899人分の署名が昨年10月に国連総会に提出されました。本年1月には、核兵器禁止条約が発効し、8月にはNPT再検討会議が予定されています。これらの機運に対応し、引き続きさまざまな諸団体と幅広く連携しながら、戦争や被爆の実相、平和と核兵器廃絶への願いの継承に取り組み、着実に歩みを進めていきます。
新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、私たちのくらしを一変させ、生協の事業・活動にも新たな課題を浮かび上がらせています。地域に根差した助け合いの組織としての生協・協同組合が果たすべき役割はますます重要になっています。
組合員から寄せられる声に応え、ITなどさまざまな技術をさらに活用し、利便性を高める仕組みづくりや多様なライフステージやニーズに対応した商品づくりを進め、組合員のくらしの貢献につなげていきます。
本年も、皆さまのいっそうのご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。
2021/01/01
日本医療福祉生活協同組合連合会
代表理事会長理事 髙橋 淳
あけましておめでとうございます。謹んで新年のお慶びを申し上げます。
2020年は台風・豪雨など全国各地で相次いで自然災害が発生しました。亡くなられた皆様に哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。一日も早く生活再建ができるよう私たちも力を尽くして参ります。
さらに、2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大により国民の命が脅かされ、人々のくらしや雇用が破壊され、孤立と貧困、格差が拡大しました。医療福祉生協では、新型コロナウイルス感染拡大に対応し、患者を守り地域の医療・介護を守るために全力を尽くしてきました。そのような中、多くの団体や地域の皆さまから、物心両面で医療福祉生協をご支援いただいたことに厚く感謝申し上げます。
昨年私たちは「医療福祉生協の2030年ビジョン」を決定しました。メインテーマを「誰もが健康で居心地よくくらせるまちづくりへの挑戦」とし、10年後の私たちのありたい姿を示しました。ビジョンの実現に向け「総合力と連携」を合言葉に、地域組合員が事業基盤をささえ、地域の「困った」の解決をめざしました。また地域住民と職員が組合員としてともに学び、コロナ禍での組合員活動の新たなスタイルを創造してきました。地域の協議体への参加や総合事業への挑戦など、自治体との連携にも力を入れ、協同組合間協同や様々な団体と連携・連帯を深め、平和や社会保障改善の運動にも積極的にとりくんでいます。
今後も「持続可能な開発目標(SDGs)」のとりくみを一層推進し、実現にむけて力を発揮して参ります。
医療福祉生協に対する皆さまの一層のご理解と、更なるご指導・ご鞭撻をお願いするとともに、本年が皆さまにとって幸せな一年となりますよう心から祈念申し上げます。