協同労働 良い仕事 研究交流全国集会2021(ワーカーズコープ)
労働者協同組合が成立し、協同労働への社会的な期待と注目を浴びる中、地域では協同労働を、我が事として受けとめ、地域づくりや仕事おこしに向かう人々が登場しています。そして、法制化の活用に当たって政策検討に入る自治体・議会もあり、こうした変化にふれるほど、仲間が協同労働に対する自信と確信を高められる絶好の機会となっています。
私たちがこれまで格闘し、培ってきた協同労働を地域に持ち出し、利用者や住民に手渡し、当事者主体、市民主体のよい仕事と持続可能な地域づくりを本格的に深めていくにはどうしたらよいのか。
また、私たちは2020年1月に「気候非常事態宣言」を発し、この1年、自然エネルギーへの転換、自伐型林業や森の健康診断などの経験から森のようちえんへの可能性、人々の生存基盤である「農」を全国で広げる「小農・森林ワーカーズ全国ネットワーク」の立ち上げなどに取り組んできました。
2030年が未来への大分岐と言われる気候危機、コロナ禍にある今、ケアを基軸に、エネルギー・食と農など生を支える産業を発展させ、地域内で循環する経済システムを基本として、地域間のネットワークで補い合い、地域に定着した産業と雇用を生み出していく。そして、地域に暮らす住民が安心して働くことができ、自らが意思決定できる持続可能な地域社会を創造していくことが求められています。
これらの取り組みを持続可能な地域づくりのよい仕事としっかり位置づけさらに取り組むためにはどうしたらよいのか。
本集会では上記テーマを基に、初日は全体で学び合い、2日目は少人数の分散会にてみんなで協同労働・よい仕事を深め合います。
組合員一人ひとりが、協同労働・よい仕事とは何かについて、仲間と共に実践し、研究し、交流し合える場へ。そして、法制化時代を自らの手で切り拓いた40年余の歴史とその事実を確信にし、協同労働とよい仕事を結び、その価値を意味付け、地域・社会に発信する場にしていきます。
毎年開催している(昨年はコロナのため中止)よい仕事研究交流集会を、労働者協同組合法が成立し、名称も「協同労働・よい仕事研究交流全国集会」と新たに、オンラインで初めて開催します。連日のメディア報道や、各地での学習会や説明会、そこからの多様な設立相談と、関心が拡がるなか、協同労働の仲間作りや利用者・地域との実践、さらには住民主体の取り組みなど、全国多様な実践報告を基に1日目は全体会、2日目は参加者みんなで話し合い深める。