新年のご挨拶

2022年01月01日

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は、神奈川県生協連並びに会員生協の事業や活動に格別のご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

2020年初頭より始まった、新型コロナウイルス感染症の拡大は、社会や経済のあり方と、一人ひとりの意識と行動に甚大な影響を与え、見直しを迫る契機となっています。繰り返し医療や福祉のあり方をはじめ、グローバル化がもたらす危うさ、格差と貧困の広がりや、災害や気候危機など、現代社会は多くの問題をはらんでいることが明らかになっています。

いま、世界は大きな転換期にあります。誰一人とり残さない、持続可能な社会に向けた取り組みが進められています。2021年1月に「核兵器禁止条約」が発効し、核兵器の開発、実験、使用などが国際法上禁止され、核兵器廃絶に向けた運用が締約国会議で話し合われることになります。また、10月に開かれた国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)では、世界の気温上昇を産業革命前と比べ1.5度に抑えるための努力を追求することが確認されました。

こうした大きな転換期にあって、12月にはICA(国際協同組合同盟)の世界大会が「協同組合のアイデンティティを深める」をテーマに開催されました。世界における現在の課題解決に協同組合が貢献するために、私たち自身が協同組合のアイデンティティに関する理解を深め、活動を広げていくことが大切です。ぜひ、多くの方々と協力しながら、一人ひとりのくらしを守り、持続可能な社会を創っていくために協同組合が役割を発揮していきたいと考えています。

本年も消費者・組合員のふだんのくらしを支え、地域社会からの期待にお応えできるように、一層の努力をしてまいります。

この一年が皆様にとって実の多き年になりますようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

2022年1月吉日

神奈川県生活協同組合連合会
代表理事会長 當具 伸一