2023年新年のご挨拶

2023年01月01日

新年、明けましておめでとうございます。

旧年中は格別のご厚誼にあずかり、心からお礼申し上げます。

2020年初頭より始まった、新型コロナウイルス感染症の拡大は、社会や経済の在り方と、一人ひとりの意識と行動に甚大な影響を与えています。また、ロシアによるウクライナ侵略という蛮行は世界に大きな衝撃を与え、改めて平和の大切さを考えるきっかけとなっています。また、目を地域社会に転ずると、二つの貧困(経済的貧困と社会的孤立)が広がっています。

私たち神奈川の生協は、時代の変化とその時代が孕む社会の矛盾に向き合い、消費者・組合員の暮らしの願いの実現のために活動をしてきました。

2022年度は、大きく3つの特徴のある活動を、皆様の支援を得ながら繰り広げてまいりました。

第1に、「フードバンクかながわの取り組みです。「もったいない」を~「分かち合い」・「ありがとう」へのスローガンはコロナ禍の格差と貧困が明らかになる中で大きな共感を呼び、食品寄贈事業者247社(団体)、食品受け取り団体(行政・社協含む)308団体と大きく広がっています。

第2は、「神奈川まるごと健康づくりの取り組みです。少子高齢化が進展する中、多くの人たちの共通の願いは「自分と家族の健康」です。黒岩知事も「健康寿命日本一」を掲げています。多くの団体と協力しながら、「食事・運動習慣・社会参加」をキーワードに取り組みをすすめました。

第3は、ユニセフの取り組みです。世界中の子供たちが5歳まで健やかに生きていけるようにという呼びかけに、多くの方が共感され、今年は、ロシアのウクライナ侵略で被害を受けているウクライナへの支援が多くの共感を呼んだこともあり県協会設立以来はじめて、1億円を超える募金を集めることができました。

これらの取り組みも、皆様のご支援とご指導があればこそ生み出されたものです。

本年も生協の基本である日常的な事業活動を更に発展させることと合わせて、「だれもが幸せに暮らせる地域社会づくりへの参加」をすすめ、行政・社協をはじめ地域の諸団体とのネットワークで「地域のセーフティネットの一員」となれるように、一層の努力をしてまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

2023年1月吉日

神奈川県生活協同組合連合会
代表理事会長 當具伸一