9月は健康増進普及月間

2019年09月08日

生活習慣病の特性や運動・食事・禁煙など個人の生活習慣の改善の重要性についての国民一人ひとりの理解を深め、さらにその健康づくりの実践を促進するため、今年も9月1日から30日までの1か月間を『健康増進普及月間』と定め、啓発普及活動が全国的に行われます。

 

◎趣旨

平均寿命の著しい伸長にみられるように、近年の国民の健康水準の向上には目覚ましいものがあるが、一方において、人口の高齢化、社会生活環境の急激な変化等に伴って、糖尿病、がん、心臓病、脳卒中等に代表される生活習慣病の増加等が大きな問題となっている。

このような人口の高齢化及び疾病構造の変化を勘案すれば、疾病の早期発見や治療に留まることなく、生活習慣を改善して健康を増進し、生活習慣病等の発病を予防する「一次予防」に重点を置いた対策を強力に推進し、壮年期死亡の減少及び認知症若しくは寝たきりにならない状態で生活できる期間である「健康寿命」の延伸を図っていくことが極めて重要となっている。

また、生活習慣病は日常生活のあり方と深く関連していることから、国民の健康の保持・増進を図るためには、運動習慣の定着や食生活の改善といった健康的な生活習慣の確立が重要である。

このため、生活習慣病の特性や運動・食事・禁煙など個人の生活習慣の改善の重要性についての国民一人ひとりの理解を深め、さらにその健康づくりの実践を促進するため、9月1日から30日までの1か月間を健康増進普及月間とし、食生活改善普及運動と連携して、種々の行事等を全国的に実施するものである。

 

◎統一標語

1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ

~健康寿命の延伸~

◎事業の実施にあたっての留意点

1. メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の認知度の向上

2. 「健康づくりのための身体活動基準2013」

概要版

運動基準・運動指針の改定に関する検討会報告書

「食事バランスガイド」

「禁煙支援マニュアル(第二版)増補改定版」

「健康づくりのための睡眠指針2014」の積極的な活用

3. スマート・ライフ・プロジェクトとの連携

4.食生活改善普及運動との連携

◎神奈川県内の取り組みの概要

◎未病の改善(健康寿命の延伸をめざして)神奈川県

「未病」とは?

⇒神奈川県では、心身の状態を健康と病気の二分論の概念で捉えるのではなく、「健康」と「病気」の間を連続的に変化するものとして捉え、この全ての変化の過程を表す概念を「未病」としています。

日常の生活において、「未病改善」により、心身をより健康な状態に近づけていくことが重要になります。

神奈川県では2017年3月29日に「かながわ未病改善宣言」を発表し、健康寿命を延ばすため「未病を改善する」取組みを進めています。

この宣言では、2つの理念と重要な3つの取組みを掲げ、全ての世代が未病を自分のこととして考え、行動していくよう、ライフステージに応じた未病対策を進めています。

<2つの理念>

理念 1 「超高齢社会を幸せに生きるには未病改善が大切だ」という価値観を県民文化として育て、人生100歳時代に向けた「スマイルエイジング」を実現します。
理念2:そのため、未病改善について皆で学び、県民一人ひとりはもとより社会のあらゆる主体が協力しあって、ライフステージに応じた未病改善の取組みを展開します。

<3つの取組み>

:毎日の食生活を見直し、健康的な食生活へ改善すること。オーラルフレイル対策も重要です。
運動:日常生活にスポーツや運動を取り入れること。質の良い睡眠も重要です。
社会参加:ボランティアや趣味の活動等で他者と交流し、社会とのつながりを持つこと。

※オーラルフレイル:心身の機能の低下につながる口腔機能の虚弱な状態