2019年第1回医療部会(監事交流会)報告

2019年10月14日

生協が今後も社会的責任を果たし、消費者や地域社会の期待に応えるためには、研鑽を積み重ねることが必要です。

ガバナンスとは、組織の構成員が相互協力しで意思決定や合意形成を行いながら、組織の円滑な運営を図り、自らを健全に統治することです。協同組合原則にある「人々の自治的な組織」と「共同で所有し民主的に管理する事業体」とは、本来同一のものですが、事業体の高度化・専門化が求められる今日の経済社会においては、組合員集団が経営トップをいかにコントロールするかが重要です。そして内部統制やリスク管理体制の整備は組織運営上の重要事項です。

神奈川県生協連では監事研修会を、監査機関である監事の理事会に対する牽制機能を強化すること等により、組合内部における効率的で健全な法人経営を可能とするシステム(ガバナンス)を強化するものとして重視し、県生協連会員外にも広く呼び掛けて毎年開催しています。また医療生協については、全体の監事研修会と併せて、医療生協の強化発展のために、更に医療部会の監事研修会を「監事交流会」として年2回開催をしています。

 

日時 2019年10月11日(金)14時30分~17時
会場 神奈川民医連 事務所 第4会議室
出席 医療生協かながわ:前田欣宣、湯川幸雄、本内紀代子、宗貞啓子
川崎医療生協:曽我部豊、高須賀朝代、◎角田久美子、前沢淑子、赤堀立明
神奈川北央医療生協:仙石為之
神奈川みなみ医療生協:◎平修、中津宣宏、板倉隆
日本生協連:宮部好広
神奈川県生協連:庭野文雄、石田昌美
欠席 川崎医療生協:片山尚、神奈川北央医療生協:有賀 慶介、
神奈川県生協連:小林正明

石田昌美統括マネージャーより、本日の進め方の説明があり、2019年度の医療生協監事交流会世話人の角田久美子・川崎医療生協監事、平修・神奈川みなみ医療生協監事の紹介がされました。進行の前半は角田久美子世話人、後半は平修世話人が行いました。日本生協連から土屋良一さんが出席の予定でしたが、都合により宮部好広さんが出席されました。出席者全員の自己紹介を行いました。

1.学習

「監事監査の基本と期中監査活動について」

日本生協連総合マネジメント本部法務部の宮部好広さんより、監事監査の基本、年間時系列による監事監査のポイント、期中の監査活動について講義を受けました。また、関連資料として、理事会チェックリストなどの紹介、具体的な監事に定期的、臨時的に情報いただきたい一覧なども紹介され、わかりやすい説明を受けました。質疑を行い、監事の役割と監事の活動について認識を深めました。毎年継続的に基本の学習を続けることで、医療生協の監事監査の充実につながっています。

2.各生協の報告

「2019年度の監事監査方針、計画」と「経営状況について」、神奈川みなみ医療生協:中津宣宏監事、神奈川北央医療生協:仙石為之監事、医療生協かながわ:湯川幸雄監事、川崎医療生協:高須賀朝代監事より報告を受け、質疑を行い、内容と状況を共有しました。

3.意見交換

平修世話人より、10月に行われた神奈川県の指導検査について報告があり、共有しました。また世話人より医師不足問題について、現状を共有化する必要があることが提起され、宮部好広さんから医療福祉生協連の関わりについてのアドバイスがされました。

4.次回交流会について

2019年度第2回監事交流会は、2020年4月10日(金)14時30分~17時、神奈川民医連を会場として予定します。内容については、世話人と事務局とで相談して発信します。