2019年度 神奈川県生協連主催 監事研修会を開催
生協は「国民の自発的な協同組織」「人と人の結合」であり、「組合員の生活の文化的経済的改善向上を図る」相互扶助組織です。世界的にはSDGs(持続可能な開発目標)に代表されるように、協同組合ー生協の位置づけは高く、大きな評価と期待がされています。この12月に発表された政府のSDGs実施指針改定版でも、「協同組合をはじめ、地域の住民が共助の精神で参加する公共的な活動を担う民間主体が、各地域に山積する課題の解決に向けて、自立と共生を基本とする人間らしい社会を築き、地域の絆を再生し、SDGs へ貢献していくことが期待されている。」と明記しています。
消費生活協同組合法(生協法)は2007年に抜本的な改正がされました。この改正は、消費者のくらしや社会の変化の中で、私たちの先輩たちが事業及び活動において社会的役割発揮を積み上げてきたことへの評価を踏まえたものです。私たちは引き続き地域社会の課題に誠実に向き合い、生協の事業や活動に反映させていくことが求められています。
理事と監事は、独立・対等の立場で組合のガバナンスの一翼を担う存在として制度設計されています。監事は業務執行から独立していますが、生協の役員であり、監査職務を遂行することで、生協の健全な運営と社会的信頼に応えるガバナンスを確立する役割が期待されています。生協におけるガバナンスとは、生協内部において効率的で健全な法人経営を可能とするシステムです。
神奈川県生協連では、毎年、会員生協外にも広く呼び掛けて開催しています。
日時 | 2020年2月20日(木)13時30分~16時 |
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会場 | 新横浜 パルシステム神奈川ゆめコープ本部 3階 A・B会議室 |
テーマ | ①平成30年度消費生活協同組合に対する指導検査等の結果 ②年間時系列による監事監査のポイント 特に期末監査 |
主催 | 神奈川県生協連 |
出席者 | 42名 神奈川県くらし安全防災局くらし安全部消費生活課指導グループ 増山 詩織さん 日本生協連総合運営本部法規会計支援部 土屋 良一さん、宮部 好広さん 生協:17生協(神奈川高齢者生協、ナチュラルコープ・ヨコハマ、パルシステム神奈川ゆめコープ、生活クラブ生協・神奈川、横浜北生活クラブ、横浜みなみ生活クラブ、湘南生活クラブ、かわさき生活クラブ、さがみ生活クラブ、やまゆり生協、神奈川みなみ医療生協、川崎医療生協、神奈川県労働者共済生協、横浜市民共済生協、神奈川県民共済生協、日本生協連、神奈川県生協連) |
次第:
司会:石田 昌美 神奈川県生協連統括マネージャー
- 平成30年度消費生活協同組合に対する指導検査等の結果
神奈川県くらし安全防災局くらし安全部消費生活課指導グループ 増山 詩織さん - 年間時系列による監事監査のポイント 特に期末監査
日本生協連総合マネジメント本部法務部 土屋 良一さん
質疑:4点
資料:改訂版生協監事監査ハンドブック上・下巻
県への質問:3枚、アンケート回収:16枚
◎参加者のアンケートから
- 監事調書のひな型など具体例が参考になったので、今後も監査をする際に活用できるような内容が聞けると嬉しいです。
- 2回目の研修です。だんだんわかるようになってきましたが、勉強することはまだまだたくさんあると痛感しています。
- 学習したいテーマ:経営数値を監事の立場で見るべき数値とその意味・見方など。