新型コロナ対応応援助成への支援のお願い
~暗いトンネルの向こうに明るい出口を求めて、共に励まし合い歩むために~
公益財団法人 かながわ生き活き市民基金
理事長 吉村 恭二
新型コロナウイルスの感染は文字通り「あっという間に」社会全体に拡がっていき、来る日も来る日も「コロナ」のニュースが拡散して社会全体がある閉塞感に覆われている感があります。
感染を防ぐため「人と人」との密接な関係を出来るだけ断ち、いわゆる「ソーシャルデイスタンス」を保つように努力し、更には可能な限り自宅で過ごすことが望ましいとの通達が出されてしまう状況が続いています。日本社会は4月が新しい年度の始まりであり、とりわけ学齢期の子どもたちは新しい学年度で気持ちを新しくして生活を開始する大切な人生の区切りであるはずでした。しかしながら現実の社会は人と人との関係を出来るだけ距離をあけ、マスクで顔を覆い、自宅に閉じこもることを要請されるといったいわゆる社会的関係を断つ生活が求められるものです。感染防止のためとはいえ大変困難な重苦しい毎日です。極論をすれば既存の社会全体の構造が問い直しを迫られている「コロナ」感染の一連の対応による影響であるといっても過言ではないでしょう。
私たち「市民基金」もこのような社会的変化の流れの中で、とりわけ基金助成対象である社会的弱者への支援活動を続けている仲間を緊急応援すべきではないかとの思いから、「新型コロナ対応緊急応援助成」実施することになりました。助成金申請の募集には当初の予想を大きく上回る29団体からの応募がありました。いずれの団体も子供の貧困に寄り添い、居場所を求める高齢者の生活課題にともに取り組むなど、集団での対応ができないため訪問中心の活動やフードバンクとの連携による食材配達サービスを実施するなどきめ細かい活動の申請が目立ちました。
社会全体を覆う言い知れぬ空虚な空気と閉塞感の中で多くの人が、生活に明るさを見出しともに助け合う社会を作り出していくために、地道な努力を重ねている仲間を支援すること、それに応えて支援を受ける立場の人々が生活の中に明るさや暖かさを感じてくださることこそ私たち市民基金に関係する者一同の願いです。
この緊急応援助成はこれで終了するわけではなく第二次の実施も考えています。その為にも今までにまして多くの市民の方からの基金への支援も不可欠です。是非今まで以上のご支援を引き続きお願いする次第です。またこのために支援してくださる賛同者を一人でも多く募っていく必要があります。お知り合いの方に是非お声掛けください。暗いトンネルの向こうに明るい出口を求めて共に励ましあう歩みを共にする私たちであることを喜びとする仲間であることを感謝いたします。
公益財団かながわ生き活き市民基金が、新型コロナ対応の緊急助成プログラムを開始。
新型コロナウィルス感染が拡大し、子どもや高齢者への影響が広がっています。社会的に弱い立場の人々にしわ寄せがいき、生活基盤を失う人が増え、生活困窮者が増えています。このような情勢のなかで、かながわ生き活き市民基金は、緊急助成プログラムを設置し、子どもや社会的弱者への支援活動を行っている市民活動団体への緊急応援助成を実施します。
対象となる団体
神奈川県内に事務所を置く非営利団体(法人格の有無は問いません)。
対象となる事業・活動
新型コロナウィルスによって大きく影響を受ける、子どもや高齢者、社会的弱者を支援する活動。
①地域のフードバンクによる生活困窮者への食料支援事業・活動
②子ども食堂・地域食堂等による食支援事業・活動
⑤子どもを持つ母親等を対象とした相談事業
⑥その他、本プログラムの趣旨に合った事業・活動
助成額
● 第1次募集(済)
①助成総額 200万円
②助成上限額 10万円(1団体)
③事業対象期間 2020年4月から5月に実施する事業・活動
● 第2次募集
2020年6月から8月に実施する事業・活動を対象とした助成を行います。
助成総額は200万円を予定しますが、募集の詳細については今後ホームページ等で広報します。
助成の原資について
本助成金は、(公財)かながわ生き活き市民基金「福祉たすけあい基金積立金」および「趣旨に賛同くださる団体・個人からの寄付」により実施します。
「新型コロナ対応緊急対応助成」プログラム実施にともなう緊急寄付募集
寄付で応援
緊急寄付募集の主旨
新型コロナウイルス感染症が拡大し、子どもや高齢者、社会的に弱い立場の人々への影響が広がっています。 この状況の中、かながわ生き活き市民基金では「新型コロナ対応緊急応援助成」プログラムを設置し、今行動している団体の活動を支援する取り組みを始めます。 緊急助成の財源は福祉たすけあい基金助成積立金より300 万円を活用しますが、 市民が市民を支えあう、今できる支援行動の一つとしておおぜいのみなさんからの寄付を募集します。
寄付目標:200万円
募集期間:〜 8 月 31 日
寄付はどのように活用される?
1. 「新型コロナ対応緊急応援助成」の財源として活用します。
神奈川県内で活動する非営利団体が行う、主に新型コロナウイルス染症によって大きく影響を受ける子どもや高齢者、社会的弱者を支援する活動を行う団体に助成します。
- 地域のフードバンクによる食支援事業・活動
- 子ども食堂・地域食堂による食支援事業・活動
- 子どもを持つ親を対象とした相談事業 など
2. 公益財団法人かながわ生き活き市民基金選考委員会で助成団体および助成金額を決定します。