第54回 神奈川県原爆死没者慰霊際 2020年追悼のつどい(神奈川県原爆被災者の会)

2020年10月05日

神奈川県原爆被災者の会

忘れられないあの日。

広島・長崎への原爆投下から75年が経ちました。
非人道無差別大量殺戮兵器である原子爆弾が、75年前の8月6日8時15分、そして8月9日11時2分に市民の図上に投下されました。
被爆者は、「核戦争を起こすな、核兵器をなくせ」「ふたたび被爆者をつくるな」と訴え続けてきました。私たち神奈川県原爆被災者の会も、神奈川友の会から発足65年、原爆被災者の会を結成して55年。日本被団協と共に、決して忘れることのできない被爆体験を次世代に語り継がなくてはならないと一生懸命に生きて活動してきました。私たち被爆者も高齢化が進み、昨年度神奈川では193名の被爆者が亡くなりました。私たち被爆者に残された日々は長くありません。

2017年7月7日に国連で122か国の賛成で採択された核兵器禁止条約は、現在84か国が署名を行い、46か国が批准書を国連事務総長に寄託しています。条約の発効に必要な批准まで、あと4か国となりました。50か国・地域が批准手続きを終了してから90日後には、効力を持つ国際条約となります。
国連のグテレス事務総長は、国連が定める「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」の9月26日に声明で、「世界は核による惨禍の影におびえ続けている。核兵器保有国間の関係は分断と不信、対話の欠如という様相を呈している。核保有国が協調よりも戦略的な競争を追求する中で、核兵器がもたらす危険性はますます高まっている」として、「核戦争で勝利することはできず、これを決して起こしてはならない」「忌まわしい兵器の不使用を保証する道は、その全面的な廃絶以外にない」と、誠実な対話に立ち返って信頼を回復し、核軍縮へ具体的なステップを踏み出すことを訴えています。

いつの時代も、不可能を可能にしてきたのは諦めなかった人々でした。今、私たちの光は核兵器禁止条約です。この光は、尊い世界が生き続けるための私たちの情熱であり、誓いなのです。私たちは、心を寄せ支えてくださる多くの皆さまとともに、これからも共に核兵器のない世界を求めていきます。

第54回神奈川県原爆死没者慰霊際・2020年追悼のつどいが10月4日、大船観音寺境内の原爆慰霊碑前にて行われました。今年は感染防止を第一に考え、規模を縮小して開催しました。また黒岩祐治・神奈川県知事をはじめとして87通ものメッセージを寄せていただきました、ありがとうございます。

日時 2020年10月4日(日)10時~12時
会場 鎌倉市 大船観音寺境内 原爆慰霊碑前
主催 神奈川県原爆被災者の会

 

次第:

慰霊祭 10時00分~10時30分

開式
司会 副会長 木本 征男

黙祷

合祀者名簿奉読
葉山支部 西 純子
導師入場 
大船観音寺ご住職

読経

献水
川崎支部  陣川 幸子
小田原支部 柴田 實智子
献花
遺族代表 横須賀支部 村山 恵子
被爆者

導師退場

閉式 
副会長 網崎 万喜男

 

追悼のつどい 10時30分~11時15分

開会

司会 
副会長 木本 征男
主催者挨拶ならびに追悼のことば
会長 丸山 進
各界メッセージ披露
神奈川県知事 黒岩 佑治 様 (代読 事務局長 東 勝廣)
日本原水爆被害者団体協議会 様 (代読 副会長 和田 征子)
遺族代表挨拶
川崎支部 陣川 幸子
折鶴献納
横浜支部 嶋 澄子
朗読(「48色の夢のクレヨン」より「キノコ雲」) 
葉山支部 福島 富子