2020 平和のための戦争展 inよこはま

2020年10月11日

この平和のための戦争展は、戦後50年を迎えた翌年の1996年から、悲惨な戦争を繰り返さないために、若い世代に伝えていこうと開催されています。
私たちの横浜市が1945年当時、米軍の原爆投下目標都市の一つであったのはご存じでしょうか。横浜市が原爆投下目標から外されたのは、1945年5月28の目標選定委員会でした。そして間髪を入れずその翌日に爆撃されました。この5月29日の爆撃こそ「横浜大空襲」と呼ばれるもので、この1回の爆撃により旧横浜市全域がほぼ焼失し壊滅的な被害を受けました。

推定8千人ともいわれる死者を出した横浜大空襲。米軍はB29爆撃機517機により横浜市の中区、南区、西区、神奈川区を中心に、保土ヶ谷区、鶴見区、磯子区そして川崎市に無差別爆撃を行いました。投下された焼夷弾は約43万9千発、約2,570トンにもなりました。

例年ならば横浜大空襲(1945年5月29日)のあった5月ごろに開かれていましたが、新型コロナウイルスの影響で会場が使用できずその時期の開催は中止となりました。

実行委員会の皆さまは、横浜大空襲から75年、戦後75年の節目の年に何とか開催をしたいと、横浜市会が「非核兵器平和都市宣言に関する決議」をおこなった10月2日(1984年)の時期に合わせての開催をめざし、10月10日・11日の開催に漕ぎ着けたものです。
今年は展示室での写真や資料の展示はありませんが、2階のホールでの特別企画(講演・朗読劇・報告)という形で、悲惨な戦争を忘れず、繰り返すことなく、平和な未来を築いていくことを願って開催されました。

名称 見つめよう!語り合おう!戦争の過去といま
第25回平和のための戦争展inよこはま 戦後75年・横浜大空襲から75年
会場 横浜駅西口 かながわ県民センター 2階 ホール
日時 2020年10月10日(土)13時30分~16時
11日(日)13時~15時30分
主催 平和のための戦争展inよこはま実行委員会

内容:

特別企画1(10月10日) テーマ:核・宇宙・環境

講演:「人類は、核兵器とは共存できません」
和田 征子さん(横浜原爆被災者の会会長、被団協事務局次長)
講演:「アフガニスタンの復興・再生と中村哲先生の灌漑事業」
永田 謙二さん(JICA国際協力専門員)
講演:「『はやぶさ2』地球帰還!宇宙で育む平和な未来」
大川 拓也さん(JAXA宇宙科学研究所広報担当)

特別企画2(10月11日) テーマ:戦争・空襲

講演:「アジア・太平洋戦争の戦場と兵士―戦争体験をいかに伝えるか」
吉田 裕さん(東京大空襲・戦災資料センター館長・一橋大学名誉教授)
朗読劇:「追悼・私たちは忘れないー戦争被害の記憶を語り継ぐ」
横浜市立日吉台中学校演劇部
報告:「5月29日・東神奈川でー4人はどう逃げ惑ったか」
NGOグローカリー(20代Y校卒グループ)

費用:両日とも資料代として500円(高校生以下無料)