医療生協かながわ第1回社会保障学校開催 〜プラスチック問題と私たちができること〜

2020年10月29日

医療生協かながわは、医療や福祉の事業と、健康づくりやまちづくりの運動を通じて、「地域まるごと健康づくり」をすすめています。健康増進、病気の予防、怪我や病気の時の治療などには、保健・医療・福祉などの制度がとても重要です。また、心身ともに健康であるためには~「人類にとって最も不健康な状態である」戦争状態にないこと~平和であることが欠かせません。
「自分の健康をつくり出すのは自分」、でも自分ひとりが健康であっても、それは本当の意味での健康とは言えないのではないでしょうか?

「one for all all for one~あなたの元気は自分の元気~」。「暮らしの中でのたすけあい・支えあい」。こんな観点から、医療生協は「明るいまちづくり」に力を入れています。もっと多くの方に医療生協を知ってもらい、加入していただくことで、地域に安心のネットワークを広げていくことができます。
「昨日よりも今日が、そして明日が、いっそう意欲的に生きられる」という健康観をくらしの中で実現するために、いろいろな組合員の活動があります。「安心・安全にくらせる社会について学ぶ」ことは、大切な組合員活動です。

医療生協かながわの社会保障学校第1回のテーマは、「プラスチック問題と私たちができること」。今日、海に年間少なくとも800万トンものプラスチックごみが流れこんでいるそうです。海には既に1億5,000万トンものプラスチックごみがあり、2050年にはそれが海にいる魚と同等以上にまで増えるとまで予測されています。マイクロプラスチックの問題も浮かび上がっています。軽くて変質しにくく、便利さと安価で急速に生活の中で拡大したプラスチックですが、問題は私たちに突き付けられています。
県生協連は講師としてお手伝いし、このテーマを講演と個人ワーク、グループワークで、考え深め合いました。

名称 医療生協かながわ第1回社会保障学校
日時 2020年10月22日(木)14時~16時
会場 医療生協かながわ 戸塚診療所 2階 大会議室
テーマ プラスチック問題と私たちができること
司会 守屋 隆雄 医療生協かながわ常務理事
講師 石田 昌美 県生協連統括マネージャー 補助者1名
内容 お口の体操:パタカラ体操
講演:プラスチック問題と私たちができること
個人ワーク・グループワーク
発表
質疑

◎参加者の感想から

  • プラスチックごみについて、いろいろ考えさせられました。家族を含めてまわりの人と話し合いをしたいと思いました。
  • 誰もが便利であたり前の様に生活の中で使っているプラスチック。今日のお話を聞いて、もっと多くの方々が学ぶ必要があると強く感じました。
  • 環境問題に関心がありましたので参加希望しました。あらためてショックを受けました。何とかしなければ、でも出来ることは、ほんの少々と思う反面、出来ることをやること、痛感しました。
  • 世界中から出るプラごみが海洋生物に与える事の重大さの認識。日常考えて行動することの大切さ。解りやすい内容で、参加して良かったです。友人に伝えたい。

 

◎パタカラ体操

“生きる力”は、「食べる力」、“食べる力”は「咀嚼力」・「嚥下力」。

「パタカラ体操」は発声しながら口を動かす、「口の体操」です。

「パ」「タ」「カ」「ラ」の4文字を発声するため、「パタカラ体操」と呼ばれます。

高齢になると、口の筋肉や下の動きが弱まるため、嚥下機能(飲み込む力)が低下し、食べ物を誤嚥してしまうことがあります。「誤嚥性肺炎」は、誤嚥により食べ物が気管に入り、肺が炎症になることが原因で起こります。

そこで、「パタカラ体操」を取り入れることにより、口や舌の動きが鍛えられます。

食べ物を上手く飲み込めるようになれば、誤嚥性肺炎を防ぐこともできます。