2024年 新年のご挨拶

2024年01月01日

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は神奈川県生活協同組合連合会をはじめ、会員生協の事業と活動に格段のご理解とご支援を賜り、厚く御礼を申し上げます。

2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、いまだ解決の目途が立っていません。長期にわたり市民の命とくらしが犠牲になっており、また、核兵器の使用・拡散の懸念も高まっています。ウクライナ侵攻は食料やエネルギーの安定供給に深刻な影響を与え、グローバル経済の脆弱性を明らかにしました。円安の影響も相まって、食料品をはじめ、電力・ガスの価格は高騰し、組合員のくらしは厳しさを増しています。

2023年10月にはイスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区ハマスとの間での軍事衝突により、双方の子どもをはじめ民間人に甚大な被害が発生しています。今こそ平和の大切さを広める活動が強く求められています。

こうした状況の中2023年11月、国連総会は2025年を2012年に続き2回目の「国際協同組合年」とすることを宣言しました。地域に根ざした助け合いの組織としての協同組合が、社会、経済の発展や持続可能な開発目標(SDGs)に貢献することへの期待が高まっています。今年、神奈川県生活協同組合連合会では、「国際協同組合年」に向けた様々な準備をすすめていきます。

昨年、神奈川県生活協同組合連合会では、会員生協の連携による健康づくりをはじめ、核兵器廃絶やユニセフなど平和の取組で広がりをつくることができました。また、貧困をなくし食品ロスを削減するための「フードバンクかながわ」の活動では、構成団体のみならず、行政や社協、子供食堂などの団体とのネットワークが広がり、フードバンクかながわの役割が大きくなったことは、最大の前進点となりました。今年も行政や社協、さまざまな団体とのネットワークを一層強め「だれもが幸せにくらせる地域社会づくり」をすすめ「地域のセーフティネットの一員」となれるよう、一層の努力をしてまいります。変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。

2024年1月1日

神奈川県生活協同組合連合会
代表理事会長 當具伸一