おめでとうございます 福祉クラブ生協30周年

2019年04月28日

30年前の1989年4月22日、1,020名の賛同者が集い、日本初の福祉専門生協として福祉クラブ生協がスタートしました。

神奈川県生協連は、福祉クラブ生協の志に心より共鳴しお祝いを申し上げます。30周年、おめでとうございます。節目の30周年を跳躍台に、更に事業と運動が充実して、共感の輪が広がっていきますように。

 

高齢になっても障がいをもっても住み慣れた地域で住み暮らし続けたい。そんな社会の実現に向けて、福祉クラブ生協の設立当初からの変わらぬ想いは、市民参加型福祉の実現です。福祉クラブ生協では、自分が長年住み慣れた地域を離れることなく、地域の中で育んできた人間関係を保ち、たすけあいながら自分らしく暮らすための「在宅福祉支援システムづくり」をワーカーズコレクティブ(以下W.Co)と共に進めています。

2018年4月現在では、19業種、117団体のW.Coが地域で活動されているそうです。「世話焼き」「家事介護」「食事サービス」「移動サービス(車による外出介護)」「施設サービス」「子育て支援サービス」「成年後見サポート」「LPA(ライフプランニングアドバイザー)」などの各種W.Coが自ら参加する福祉として、地域社会に根付くことによって、市民の多様な福祉二ーズに対応し、たすけあいの営みを広げています。

福祉クラブ生協は大ぜいのたすけあい、ささえあいによる「コミュニティオプティマム福祉」〈コミュニティオプティマム福祉=私たちが地域に住み暮らし続けるための最適の福祉〉の実現を、W.Coという近隣社会の誰もが参加できるような新しい協同の働き方によってつくってきました。これからも未来に向けて、新たなつながりつくりながら「組合員どうしの助け合い」の輪を広げ、組合員、W.Coメンバー、職員皆で元気に活動してください。

 

W.Coという働き方

W.Coという新しい働き方は、少子高齢社会に備えて、他人のためでもあり、同時に自分のためでもある、たすけあいの仕組みづくりでもあります。私たち生活者、市民が持っている生活技術と経験を活かし合いながら、自らが住み暮らす地域社会の中で協同して働く、雇用労働ではないもう一つの「働き方」です。参加する一人ひとりが、いくばくかのお金・知恵・労力・時間を出し合って協同して働きます。

また自分の生活スタイルに合わせて多様な働き方で参加することができ、運営をW.Coで話し合い決めていきます。そしてたすけあいの価格は、「たすけあいは順番で、してあげたことはいずれ自分に還る」というコミュニティ価格を設定しています。コミュニティ価格は国や市による公的価格、シルバービジネスによる市場価格に対する牽制力となります。