神奈川県生活協同組合連合会 臨時総会を開催しました

2020年09月15日

神奈川県生活協同組合連合会は、2020年9月15日、横浜市内で臨時総会を開催しました

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小して行いました。総会代議員定数76名に対し、採決時76名(本人出席3名、委任出席0名、書面出席73名)が出席し、議案の「会員及び会の組織、代議員、会費に関する規約」改定承認の件が賛成多数で可決されました。

今回の臨時総会は、会員生協の経営状況が厳しく、かつ、その状況により県連会費を減額ないし免除することが他の会員生協から見てもやむを得ないものであると判断される場合には、県生協連の財政状況を考慮したうえで、理事会の議決により県生協連会費の減額または免除を行うことを可能とするように規約を改定するものです。現行の規約においては、会費の減免措置について定められていないため、規約の改定について臨時総会にはかり、承認をして頂きました。

 

1.概要

開催通知発送日:2020年7月29日(水)

開催日:2020年9月15日(火) 14時~14時10分(開場13時45分)

会場:スタンダード会議室  新横浜店
横浜市港北区新横浜2-3-19 新横浜ミネタビル6階

代議員出席状況:28会員 代議員総数76名
採決時出席代議員数76名 うち委任出席数0名、書面議決出席数73名

出席県連理事・監事
當具伸一代表理事会長、庭野文雄代表理事専務、上台晶一常務理事、野村晃一常務理事、水谷清一常務理事、渡邊たかし常務理事、郷野智砂子常務理事、秋田直樹理事、木下隆成理事、高橋勇美理事、滝澤栄司理事、長谷川伸行理事、山口友範理事、大場英美理事、嘉部光代理事、藤田順子理事、片山陽一監事、四之宮信賢監事

司会:藤田順子理事

議長:元木朱美代議員(生活協同組合パルシステム神奈川)

議事運営委員:滝澤栄司理事

資格審査委員:木下隆成理事

議事録署名人
安部裕子代議員(生活クラブ生活協同組合)、吉田豊代議員(神奈川県労働者共済生活協同組合)

議事録作成理事:渡邊たかし常務理事

書記:相田祐二職員

開会挨拶:當具伸一代表理事会長

議事運営提案:議事運営委員 滝澤栄司理事

議案提案:神奈川県生活協同組合連合会庭野文雄代表理事専務

第1号議案 「会員及び会の組織、代議員、会費に関する規約」改定承認の件

議案審議:5名の代議員より文書発言があった。

〇横浜市立大学生協 加藤謙二郎代議員

発言概要:大学生協部会として、現在の状況について

神奈川県生協連に加盟する大学生協は賛助会員含めて8生協ある。大学は早いところでは3月上旬から学内入構禁止となり、卒業式・入学式などの催しも中止。前期はどこの大学もオンライン授業で、学内に学生がいないという状況になった。大学生協の事業は学生が構内で授業を行うことが前提の組み立てであり、オンライン授業を行うためWEBでの教科書販売、パソコン販売、先生方の研究費利用促進等が精一杯な状況だった。閉店による食堂、売店のパート職員の休業補償等で供給が減ってもそれにあわせた経費削減はできない。神奈川大学は8月中の段階で後期もオンライン授業実施を決めたが、他の大学も同様。大学生協職員の就労支援制度を用意されたパルシステム神奈川には感謝の気持ちで一杯である。大学生協として学生をしっかりとサポートすることは大前提であるが、どの生協も大きな赤字になる。なんとか事業を継続できるよう活動していきたいので支援をお願いしたい。

○神奈川北央医療生協 加藤郁子代議員

発言概要:新型コロナウイルス感染症による経営状況と組合員活動

現場は感染の恐怖と闘いながら、地域医療と住民のいのちを守るため奮闘している。しかし感染防止対策の費用増加の一方で、外来患者数、入院患者数、健康診断受診者数の大幅減少は、過去に例をみない大幅赤字となり、「経営崩壊」の危機が差し迫っている。組合員活動は、「でかける・つながる・安心を結ぶ」はできないが、3密を避け、感染防止を図り、工夫をして組合員活動を再開した。引き続き今できる「人と人とのつながり」を組合員と職員、地域の方々と知恵を出しあい、力をあわせ地域に協同組合の輪を広げていくために経営を支え頑張りたい。

○医療生協かながわ 鈴木慶代議員

発言概要:新型コロナウイルス感染症による経営困難

資金繰りと介護事業を中心に 今冬のインフルエンザ流行期の「次なる波」に備えて、職員の緊張感は高まっている。
経営は健診制度の中止や期間短縮、「感染を恐れて」受診控えが重なり、経験したことがない状況に陥っている。現預金が流出するため月商に近い2億円を新たに借り入れざるを得なかった。介護事業では、感染防護品の購入額が、価格の高騰も相まって大きく増加。使い勝手が悪くても切り替えざるを得ない。また厚労省発出の「介護サービス事業所の人員基準等の臨時的取り扱い」は、要介護者のための介護保険サービスとはなっておらず問題が多い。組合員活動は、出資金増やしで経営基盤を強化する、組合員・地域住民の「困った」などを聞く・受け止めることを生協強化月間の活動方針とした。困難ではあるが「私たちの協同組合の出番」として頑張る。

○川崎医療生協 城谷創一代議員

発言概要:コロナに負けない、川崎医療生協の選択

未知の感染症に立ち向かう方針を、患者・利用者・住民と職員を守る立場から、「感染拡大の防止、医療・介護・福祉の継続的提供、住民の不安に寄り添う、人とひとのつながりを絶やさない」を基本に据えた。川崎市は、感染急増第1波のなかで、保健所や病院が一気に限界点に近づいた。発熱患者の受け入れを断る医療機関もあり、3月には地域医療が麻痺し始めた。けがや急病の救急搬送先がなかなか決まらない、いわゆる「たらいまわし」は、前年の3.7倍にまで増加した。川崎協同病院は感染が疑われる患者の受入れを、診療所は体調不良の方の対応を出発点に、適切な診断・治療ルートへと導く役割を担うことした。これは、普段から「住民に最適な医療・介護・福祉の提供体制をつくる。そのためには、自らの役割を変えることをいとわない」とする、生協にとって躊躇ない選択だった。感染の不安と恐怖。職員への重圧。そのなかで大切にしたことは、徹底した情報共有と、「困りごとは声に出し組織的に解決する」ということ。6月に職員に行ったアンケート調査からは、「大きな精神的負担を自覚しつつ、意思疎通を重ね、チーム力を発揮し、医療・介護・福祉の提供を守り抜いた姿」が浮き彫りになった。
仕事上の精神的負担は、非常に大きい:13%、大きい:43%、メンタル不全の症状の自覚:77%、また20%の職員が「自分や家族が偏見や差別を受けた」と答えた。2度の院内感染という痛苦の事態を招いた病院においても、保健所や他院との密な協議と、地域から寄せられる暖かい支援や励ましを力に、困難を乗り越え、医療提供体制を保っている。経営成績は最悪であり、利用を以前の水準に回復させることは容易ではないが、患者・利用者の回復・拡大は、私たちが行う医療・介護・福祉が、住民の生活と一体となり、暮らしを支えることができたという証ととらえ、全力をあげている。「声の地域訪問」として行った電話による対話活動は、たいへん喜ばれた。人とひとのつながりは、いきいきとした生活の糧であり、協同組合の原点。今後も、地域活動の方針・指針を感染の動向に応じて変化させ、人とひとの輪を広げていく。生協は社会の深刻な状況について、利害や駆け引きでなく、社会の必要に率直に「ものを言う」ことができる。力を合わせて組合員や職員の気づきを活かし、気持ちを一つに困難を切り開いていこう。

○神奈川みなみ医療生協 荷見正則代議員

発言概要:新型コロナウイルス禍での組合員活動について

2月の理事会で機関紙配付活動を除くすべての組合員活動を中止した。緊急事態宣言の解除を受け、徐々に地域での活動は再開されたが、再開はままならない。しかし医療生協を応援する組合員の気持ちは近年にない増資に表れている。仲間ふやし・増資は、健康チェックでの「骨量測定無料キャンペーン」が核なので、感染予防対策をしっかりやって行う。感染を恐れて外出を控えることでフレイルが進行し、認知機能に影響が出る方が増えるとされる。だからこそ医療生協の「つながり」力を発揮し、地域の「こまった」をより多くキャッチし、新たな「つながり」を作りたい。

 

総括答弁:當具伸一代表理事会長

議場閉鎖

資格審査報告:資格審査委員 木下隆成理事

議決権を有する会員数       28会員

議決権のある代議員数        76名

14時05分現在、出席代議員数  76名
(うち代理人委任出席0名、書面議決出席73名)

議案採決

第1号議案 反対0賛成多数

議事運営委員、資格審査委員、書記解任、議長解任